玉泉寺 ハリス記念館

玉泉寺 ハリス記念館は、安政3年(1856)に日本初の米国領事館が置かれた玉泉寺境内にあり、タウンゼント・ハリスの遺品や当時の記録、和英辞典、下田村長の日記などを展示しています。本堂がハリスと通訳官ヒュースケンの居間兼事務所として使われていた歴史的な場所です。

1階展示室では、ハリスが体調を崩した際に召使のお吉が牛乳を飲ませる場面が再現されており、小さなお子さんも視覚的に幕末の様子をイメージしやすくなっています。境内には日本で初めて屠牛が行われた供養塔や牛乳の碑があり、短時間で散策しながら多角的に歴史を学べます。また、墓地には黒船ペリー艦隊乗員やロシア艦ディアナ号乗員の墓も点在し、国史跡としての深みを加えています。

家族連れで訪れる場合、再現展示から始め、境内をゆっくり歩くのがおすすめです。英語パンフレットもあり、国際交流のきっかけに。静かな環境で集中して楽しめ、歴史好きのお子さんに新しい発見を与えられるでしょう。