澤野医院記念館

澤野医院記念館は、江戸時代中期の古文書に記された内科医の家系が代々地域医療を担った医院の建物群を公開した袋井市指定文化財です。病棟・居宅・渡り廊下・洋館の四棟が整備され、写真やパネル、医療関連資料による常設展で、江戸時代から昭和初期にかけての地方医療の歴史を紹介します。

館内は土日祝日限定で開館し、株式会社フィーリンクの協力によるVRツールで360度画像を閲覧可能。開業当時の診察室や手術室、一般公開されていない洋館内部を仮想的に体験でき、実際の建物を見ながら過去の雰囲気を体感できます。小さなお子さんには、昔の医療器具や木造のレトロな空間が不思議で魅力的に映り、親子で医療の進化を学べる機会となります。旧東海道沿いに位置し、周辺の歴史的な街並みを散策しながら訪れると、より深みが増します。

平成13年に開館したこの施設は、袋井市の近代化遺産として保存され、映画「たみおのしあわせ」のロケ地としても知られています。無料で気軽に楽しめ、ボランティアガイドによる解説で詳細を知ることも。親子でお子さんの好奇心を刺激する学びの場としておすすめです。