霊山寺（静岡市）

霊山寺（静岡市）は、奈良時代に行基が開山したと伝えられる駿河七観音のひとつで、本堂に県指定文化財の千手観音立像、室町時代建立の国重要文化財である仁王門が安置された歴史ある寺院です。高台に位置するため、石段を15〜20分登った境内からは駿河湾の景色が広がり、訪れた達成感とともに静かな自然の中で心を落ち着かせることができます。

境内は無料で拝観可能で、滞在時間の目安は120分。仁王門の荘厳な佇まいや千手観音立像の荘厳さを間近で眺め、室町末期の建築美を堪能できます。小さなお子さん連れの場合、バス停から徒歩約50分かかり、石段は「三十三曲がり」と呼ばれる険しい道のりで急峻です。ベビーカー利用は困難で、トイレ設備もありません。体力に自信のある未就学児以上のお子さんと車での訪問を強くおすすめします。清水区の山中腹という立地を生かし、周辺の緑豊かな環境でゆったりとした散策を楽しめますが、天候や子どもの体調に十分配慮して計画を立ててください。

この寺院は文化財鑑賞の場として、大人から小学生くらいまでが歴史や自然に触れるのに適したスポットです。石段登頂後の開放感ある眺望は家族の思い出に残るでしょう。