印野の溶岩隧道（御胎内）

印野の溶岩隧道（御胎内）は、宝永4年（1707年）の富士山噴火により形成された長さ155mのU字形溶岩洞窟で、国指定の天然記念物です。御胎内清宏園内に位置し、内部は入口から小腸部、五臓部、母の室、臍帯部、子返し、産道と進む人間の胎内に似た独特の形状が特徴で、自然の驚異を間近に感じられます。

暗く電気のない洞窟内を進む探検は、家族でちょっとした冒険気分を味わえます。懐中電灯の持参が便利ですが、現地ではライト付きヘルメットのレンタルやローソクも利用可能で、小さなお子さんも安心して楽しめます。溶岩の奇岩奇石が織りなす造形美を観察しながら歩くことで、地質の成り立ちを体感でき、教育的な学びの場としても最適です。

周囲の御胎内清宏園は富士周辺の植物が集められた森で、溶岩地帯に生い茂る樹木や四季折々の花木を散策できます。洞窟探検の後に園内をゆっくり回るコースがおすすめで、自然豊かな環境がリフレッシュを促します。歩きやすい靴と暖かい服装を準備し、親子で自然の不思議に触れる特別な一日を過ごしましょう。