犬居城址

犬居城址は、中世北遠地域を代表する天野氏の本城跡で、静岡県指定の文化財です。行者山の急峻な地形を活かした山城として築かれ、掘切、空堀、曲輪などの遺構が良好に残っています。

今川氏の支城として機能した後、武田氏に従い武田流の改修が施された痕跡も確認でき、歴史好きには見逃せないポイントです。山頂の本丸跡には石碑と展望台があり、眼下に犬居集落や気田川、周辺の風景を一望できます。東海道自然歩道に含まれる整備された登山道を登ることで、自然の中でのんびり歴史探訪を楽しめます。春野ふれあい公園が登山口近くにあり、公園で遊んだ後に城址へ足を延ばす流れがおすすめです。坂道が続く道のりなので、歩きやすい靴を準備して家族で挑戦を。

小さなお子さんには遺構の見学を通じて中世の城の成り立ちを学べる機会となり、展望台での達成感も味わえます。周辺の自然環境を活かした散策は、体力に自信のある小学生くらいからが適したアクティビティです。静かな山城跡ならではの静寂の中で、想像を膨らませながらの探検が家族の思い出に残ることでしょう。